高校英文法の入門レベルの参考書
前回（ 高校英文法の基礎レベルの参考書）の続きで、高校英文法の入門レベルの学習について、英語が苦手な場合を想定して書きますね。
少し極端な言い方かもしれませんが、中学英語の文法、単語、熟語が幹とすれば、高校英語のそれは枝葉です。
英語に苦手意識がある人は、高校の参考書はしばらく横に置き、中学～高校入試レベルの英語に抜けがないか、文法、単語、熟語の穴を埋める勉強をおすすめします。短期間で一気にやると良いです。
その時に使えそうな、なるべく薄い教材を挙げますね。
中学英文法
まず中学の文法に抜けがあるようなら、次のようなコンパクトな教材を１冊選び、音声と一緒に、文法ごとに基本例文をおさえます。最初は英語から日本語、慣れたら日本語から英語にできるまでやります。
- ９９パターンでわかる中学英語文型の総整理（学研）
『ＣＤつき９９パターンでわかる中学英語文型の総整理』 ｜ 学研出版サイト - 世界一覚えやすい中学英語の基本文例１００（KADOKAWA）
中学英語の入門
もし上記の教材では解説が少なくて難しく感じる場合は、やさしい解説と練習問題がついた次のような入門教材をおすすめします。急がば回れです。音声と一緒に、英文を音読しましょう。
- 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。（学研）
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』 ｜ 学研出版サイト
中学英単熟語
文法は大丈夫そうなら、次のような教材から１冊選び、音声と一緒に単語、熟語を例文でおさえます。難関高校の入試向けに高校１年生レベルの単語、熟語も収録されていますので、高校生でも抜けているものがあるばずです。
各書の３００～５００の例文に、中学英文法のほとんどが含まれていますので、文法のおさらいにもなります。これも最初は英語から日本語、慣れたら日本語から英語にできるまでやります。
- 例文で覚える中学英単語・熟語１８００（学研）
『高校入試 出た問分析例文で覚える中学英単語・熟語１８００』 ｜ 学研出版サイト - 短文で覚える英単語１９００（文英堂）
- システム英単語中学版（駿台文庫）
英検も大学入試も、読解は別として、聞く、書く、話すで使う文法、単語、熟語の多くは、中学から高校初級のものが主です。
ただし、読んで理解できるだけだと道半ばです。さっと使えるレベルに引き上げると、あとは過去問で鍛えればそれらの多くは対処できると思います。
高校英文法入門
最後に、次のような中学～高校英文法の要点を解説している入門書を１冊読み、理解を進めます。
進学校に通う高校生でも、英語の成績が低迷している場合、学校のレベルの高い教材で消化不良を起こしていることがあります。一旦、中学の英文法という幹に戻ると、細かくてバラバラに感じる高校の英文法にも見通しが効くと思います。
