音読する中学英語

中学英語とオンライン勉強会について記録するブログです。

中1英語のつまずきへの対処

最近、アキに中1英語であやふやなところを、勉強会のはじめに音読で練習してもらい改善を図っています。短時間で手軽なわりに効果がみられるので紹介しますね。

夏休み明けから徐々に英語がわからなくなって苦手意識を持つ中学1年生も多いと思うので、少しでも参考になればと思い書きます。

 

アキがあやふやなところは、英文法の

  • be動詞の文、一般動詞の文、一般動詞で主語が三人称単数の文の3つ
  • 肯定文、否定文、疑問文、疑問文への応答文の4つ

この3×4の12パターンの文を混同してしまうという、中1英語によくあるつまずきです。アキは、これを2ヶ月前に入門テキストで学習したと思います。

 

ほとんどのテキストは一つの単元を集中して学ぶように構成されているので、その単元を学習したときは理解していますが、十分慣れていないと記憶が薄れて混ざってくるんですよね。

だから、この12パターンを連続して慣れるまで反復練習します。

 

勉強会の最初に準備運動のようなノリで、下のようなスライドを画面に示して、簡単な説明と音読練習を15分程度で繰り返します。

ポイントは元気よくでしょうか。この練習を始めるときの会話ですが、

私 「さあ、やるぞ~!」

アキ「うげー。また?」

私 「また?って。できるまでやるに決まってるじゃん!これ中1の初歩だし」

アキ「ちょっと待って、集中するわ。」

みたいな軽い押し問答があります(笑) 慣れない人には負荷の高い練習なのでしょう。

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説明について

初回は、ゼロから以下の文法事項をざっと説明します。文法用語の理解があやふやになっている場合もあるので、主語と動詞の確認から。

  • 主語、動詞とは?
  • be動詞、一般動詞とは?
  • 1人称、2人称、3人称とは?
  • 単数、複数とは?
  • 肯定文、否定文、疑問文、応答文の作り方は?

説明するときは、入門テキストの解説ページを開いて、文法を説明したイラストと例文を見てもらうと思い出しやすいです。

なお、検定教科書の文法解説は簡潔すぎて使えないので、入門用のやさしい参考書を使うのが早いです。

入門用の参考書については、よかったらこちらの記事をどうぞ。
中学英語の入門参考書 - 音読する中学英語

 

音読練習について

まず準備段階として、手元のノートに3つの文の肯定文、否定文、疑問文、応答文を書いてもらいます。答えに詰まるようならヒントを出しながら。

 

そして、次の順番で音読練習します。

1.12のパターンを一つずつ、私が音読したあとに繰り返して音読してもらう(最初はノートを見ながらでもオッケー)

2.1つの文の4パターンを私が連続で音読し、その後に4パターンを連続で音読してもらう。これを3つの文で行う(ノートは見ずにスライドだけ見る)

3.3つの文の12パターンを私が連続で音読し、その後に12パターンを連続で音読してもらう(ノートは見ずにスライドだけ見る)

 

慣れてきたら、別のスライドを用意して、

  • 主語を「人名」や「複数」に、一般動詞を「have, study」等に入れ替える
  • 文の順番をシャッフルする

などして、少しずつ難易度を上げてあげると練習になります。

 

中1ではこの後に「助動詞 can」「現在進行形」「過去形」を学びますが、これも混乱してきたら同じように練習すると良いですね。中2以降の文法事項にも使えます。

この練習の効果ですが、初回はまだ詰まりながら何とかこなす程度、2回目で結構改善され徐々にスムーズになっています。

 

初回はbe動詞を使った疑問文に対して、いいえの応答文に「No, he doesn't.」と、なぜかdoesを使っていました。

「Is he a student ?」

「Yes, he is.」

正「No, he isn't.」

誤「No, he doesn't.」(アキの間違え方)

一応、文法として「be動詞の疑問文には、be動詞を使って応える」と繰り返して指摘しますが、それよりも音読して何度も口と耳で慣らすのが早い気がします。2回目の練習でこの間違え方はなくなりました。

毎日15分やれば、1週間もあればさっと出来るまで慣れると思うのですが、宿題としてこの音読練習を出しても手を抜くので、もう少し一緒に繰り返してあげる必要がありそうです。

 

並行してやさしめの問題集にも取り組み始めました。以前紹介したくもんの教材です。

これは薄いので反復練習には足りませんが、やさしい問題を自力で解いて苦手意識を少しでも払拭してもらえたらと思って選びました。よかったらこちらの記事をどうぞ。

ondoku.hatenablog.jp