算数からやり直す
少しずつ軌道に乗り始めた英語。本人も以前より少し前向きな気持ちで取り組んでいるようです。
一方、厳しくなっているのが数学。
宿題で取り組んでもらった中1の計算問題を詳しくみていると、数学というよりも算数の計算力不足が目立つので、数学は一旦横に置いて、算数の計算をもう一度やり直してもらおうかと考えています。
私の見通しが甘かったです。甘々でした。
当初は、小学5年、6年の計算の復習をざっとやって、中1の計算問題をじっくり取り組めばいいだろう。
数学を解くのに、算数の知識がすべて必要になるわけではないのだから、必要な部分だけその都度補充していけばいいだろう。
そんな考えでした。
中1数学の最初は「正の数、負の数」で、マイナスの混ざった計算を学びますが、その計算はできても、分数、四則計算の混ざった式など算数の部分でつまづき続けます。
だったら最初から単純な計算式で算数の練習を積んだほうが早い。
そうこうしている間に、数学への意欲が低下しています。
解答を写して丸をつけていたことは以前の記事で書きましたが、取り組む姿勢に波があって安定しません。
間違い、わからない問いと向き合うことから始めよう - 音読する中学英語
気になるは、たとえば次のような点。
- 途中式を全く書かずに適当に計算して間違う
- 間違えた回答に、答え合わせで丸をつけている
- 左ページの例題の解き方を確認せずに、右ページの確認問題を我流でいきなり解いて間違う
ちゃんと出来ていないときは改善するように助言しますが、一人で宿題をするときは同じようなことを繰り返しています。
たぶん、このまま続けても同じことを繰り返すだろうなと思って、原因を考えていたのですが、おそらく面倒くさいんだろうなと。
計算の確実を期すために途中式を書くこと
答え合わせで自分の回答を検証すること
例題の解法を確認して、類題でその解法を試すこと
正解を求めるため、学力を向上させるためにこれらは必要なはずですが、本人の意識はそこに向いていない。
とりあえず宿題をとっと終わらせたい、早く面倒から開放されたいという気持ちが紙面から伝わってきます。
不真面目というより、なげやりで無関心に近い。自分はどうせ数学ができないという実感がそうさせている気がします。
数学とは対象的に、英語の状況が好転した要因の一つに学習範囲の狭さがあります。
小学校に英語が導入されたとはいえ、アキの学年は、本格的には中1から始まったので、中1の教材から復習すればゼロから再スタートが切れる。
ある程度の語いと文法を復習すれば中1の文章は読めるし、気分良く進められます。
*2020年の新指導要領の移行措置として、2018年度から従来の中1英語の内容は小5、小6での指導が始まっています。
ですが、数学は算数が前提となるので範囲は広い。
アキは小中と学校に通っていない時期があり、数学では予想以上にその影響が出ています。
算数の学力はおそらく小学3年ぐらいでしょうか。分数も小数も、引っかかっても助言すればすぐ理解できますが、反復練習が足りないので、しばらくするとあやふやになってしまう。
関数、図形は放置してでも、中1、中2の計算分野に絞って復習すれば、なんとか中3の1学期の計算分野が始まる頃には進度を間に合わせられるんじゃないかと思っていたのですが、欲張りだったかもしれません。
学力に見合ったところに教材のレベルを合わせて、もう一度自力で解ける体験をして、意欲を取り戻す必要があるんじゃないか、という気がしています。
中1の問題集とは別に、下のくもんの分数のドリルを少しずつ進めていたのですが、中1の問題集は当分休んで、分数のドリルを集中して進めてみます。
それが終わっても算数の計算ドリルで四則計算、小数も含めて計算全体の練習を提案してみようかと思います。
下のような薄めのドリルで、計算問題は小2からやって少し自信を取り戻してもらおうかな。数量図形、文章題は・・・余力があればいつか。
ゆっくり解いていたらこれだけで中学校卒業を迎えてしまいそうですが、それならそうでいいんじゃないか、とさえ思えてきました。
算数の計算は生活の中でも使うので、中学生のうちに基本的なことはできるようになって欲しい。
このあいだ、一緒に勉強しているとアキが
「あ~、一回でいいから数学の授業、全部わかったっていう日が来ないかな~」
と、ぽつんと言っていました。
いま学校の授業は一次関数のあたり。さっぱりわからないけど、それでも登校を続け、授業に出席しています。
どんな気持ちで出席しているのか、提出する学校のワークはまた答えを写すのかな、中間試験は。
がんばれ、とは言えませんでした。でも応援していきます。