勉強に関心を持つことービリギャルの強さ
こんにちは。今回は、勉強が苦手な子に、勉強に関心を持ってもらうことについてです。
私がいまインターネット越しに教えている親戚の中学生の子は、学校に通っていない時期もあり、勉強に対して苦手意識があります。
「勉強嫌い!」と明言してます。
授業がわからない
みんなが習った部分も知らないところがあるので、中2の授業を聞いても全然分からないようなのです。分からない授業に毎日出席するのって、かなりきついはずです。それでも、今は授業に出席しています。
ひっかかるところをゆっくり教えると、中2の内容もちゃんと理解してくれるので、さかのぼって勉強すれば大丈夫だとは思うのです。ですが、それを中学校の先生が個別にフォローしてくれるはずもないので、自分で何とかするしかありません。
時々、分からなさ過ぎて気まずそうな様子のときには、
「授業受けてないから知らなくて当然だよ。これから知ればいいんだから」と声がけしています。
学校へ行くかどうかはいろいろな事情があるので、どうあるべきと一概に言えないと思うのですが、ただ、手段は何でもいいので、オンライン家庭教師や映像授業など何らかの形で教育を受け、一定のペースで学習を続けることは、小、中学生にとって大切なことなんだなと感じます。
自分で勉強すること
さて、授業が分からないことが今の学校生活の大きなストレスになっているはずなので、早くなんとかしてあげたいと思う一方で、あまり急かすわけにもいかず、週一回のオンライン勉強会で私の出来ることも限られています。夏休みは、同年代から刺激を受けられる塾通いも良いと思うのですが、本人は気が乗らない様子。
だからあたり前なのですが、自分でコツコツ勉強してもらうしかありません。それが勉強が苦手な子には高いハードルなのですが。
期末試験が終わったあとに、何か刺激になるようなものを贈ろうと思い立ち、選んだのがこちらです。
コミックス「ビリギャル~学年ビリからの慶応大学合格記~」
今回、初めてコミックスのビリギャルを読みました。想像していた以上に面白くて、詳細が気になって原作文庫版も読みました。
目標を持つこと、勉強内容に関心をもつことの大切さ、助言を受け入れる素直さ、がむしゃらに取り組むこと、自分を信じること、いろいろな示唆に富んだ内容で、たくさん勇気をもらえます。
日本史の勉強で聖徳太子のくだりですが、漫才みたいに面白いシーンもたくさん。
さやかちゃん「しょうとくたこ、なんて名前さあ。絶対超デブだったんだよ、マジかわいそー」
太子=太った子と理解したさやかちゃん
坪田先生「なるほど、さやかちゃん天才だな」
さやかちゃん「いやふつうにそう思うっしょ」
勝ち誇るさやかちゃん
坪田先生「やかましいわ!」
コミックス「ビリギャル~学年ビリからの慶応大学合格記~」から
歴史上の人物に対して関心を持ち、自分なりの視点で理解を試みるさやかちゃんに坪田先生は伸びる可能性を感じます。
一方で、学校に見捨てられた母娘と教師の対立、父親と娘の対立、家族関係の難しさなど、シリアスな場面も描かれています。不安な状況の中、原作者で塾の坪田先生との出会いを通じて、ギャルから受験勉強へと突っ走る主人公のさやかちゃんが、頼もしくすがすがしいです。
コミックスは小中学生にも、原作文庫版は高校生ぐらいから、とてもおもしろく読めると思います。
ここで試し読みができましたので、リンクを載せますね。
ビリギャル ~学年ビリからの慶應大学合格記~ 無料漫画詳細 - 無料コミック ComicWalker
原作文庫版では、漫才みたいに面白いシーンがさらに盛りだくさんで笑えました。一方、お母さん、お父さんの生い立ちにも触れ、自身の親から愛情をうまく受け取ることができず、葛藤の中で子育てしてきた経緯や、さやかちゃんの受験を通して家族関係が持ち直す背景も書かれています。
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」[文庫特別版]
もう5年前のベストセラーで映画化もされている人気作品なので、今さらと思われたならごめんなさい。
期末試験が終わり、勉強に対して気持ちが引いてきたら、このコミックスを勧めてみようと思います。関心を示してくれると良いのですが。