音読する中学英語

中学英語とオンライン勉強会について記録するブログです。

試験英語に疲れたら、生きた英語に触れてみる

入試や検定試験に向けて勉強するとき、教科書、参考書、過去問を反復してやり続けるのが一番の近道だと思います。

手を広げずに一冊を極める、とはそれを表している良い言葉ですよね。

ですが、効率を追求して長期間試験勉強だけをしていると、途中で気持ちがついていかないときもあると思います。
面白みが感じられず、試験のために仕方なくやっている、という気持ちだと、勉強が苦行のように感じられるかもしれません。

英語は、学習指導要領の改訂で、もうすぐ小学校3年生から高校3年生まで10年間は取り組むことになるので、なるべく楽しく乗り切ってほしいなと思います。

時には英語で勉強してみる

内容に関心を持つことが、意欲を保ち何かを続けることにとって大切な要素と思います。 

そこで、英語の試験勉強を続けていて疲れたとき、時々でいいので生きた英語に触れてみることをおすすめします。

教科書、参考書の英語は学習者にとって良質な内容ですが、行儀が良いんですよね。
時には、教材の枠から外に一歩出てみてはどうかな、と思います。

漫画、アニメ、ドラマ、ニュース、何でもいいのですが、一応、試験勉強の一環として取り入れる場合を想定して、私が条件として考えるのは次の点です。

  • 自分が関心を持てるもの(最も大切)
  • 内容が理解できるレベル
  • 短くて繰り返せるもの
  • 映像や音声なら英語の原稿がある
  • 難しい場合は日本語訳もある(なければネットで翻訳をしてみる)
  • 試験英語と親和性がある
  • 入手しやすい 

良い素材はたくさんありますが、代表的なニュース素材で私が利用して良かったと思うものを紹介しますね。(ニュースに関心がない人は別のものが良いです) 

Voice of America English News Leraning English

VOA - Voice of America English News

Voice of Americaはアメリカの国営放送局で、Leraning Englishというサイトで英語学習者向けの番組を無料で提供してくれています。日本ならNHKEテレみたいな存在でしょうか。
たくさんの番組があるのですが、私が一番利用したのは「As it is」です。

  • 「As it is」は、アメリカ国内外のニュース、リポートなどが数分でまとめられています。
  • 学習者向けに、やさしい単語と文法でニュース原稿が書き直されていて、ゆっくり話してくれます(私がいま聞いている中2英語の教科書CDよりゆっくりです)
  • 全てに英語の原稿が付いています
    (中学~高校基礎の英語を習得した人なら概ね読めると思います)
  • ハードルが高いと感じる場合は、ネットで日本語へ翻訳して先に日本語を読むと良いです。
    WebブラウザGoogle chromeを使っていますが、右クリックでページ全てを翻訳できます)

 

いくつか記事を紹介します。
これは最近のワールドカップの記事。レベル1の記事なので音声はゆっくりです。

東アフリカ、ソマリアの首都モガディシュでは2010年頃、ワールドカップをテレビで観戦しているだけで武装集団に命を狙われたが、今回は何とか観戦できる状況だ、という記事です。音声は3分。

 

レベル1の、ナレーターがゆっくり読み上げたニュースも良いのですが、慣れてくると、レベル2の人物のインタビューが入ったものを好んで聞いていました。
インタビューが入ったものは、たいてい元のニュース番組の映像もついています。(元のニュース番組の映像は速度が早いです)

 

印象に残っている3年前の記事がまだ掲載されていましたのでリンクを載せます。

パキスタンへ一時避難していたアフガニスタンの14歳の少女と弟たち、その家族が母国へ帰国したところ、厳しい生活を強いられている、という記事です。音声は4分、映像は2分。

記事の見出しにある「Refugee」は高校生向けの単語帳に出てくる「避難者、難民」という単語です。「お茶とパンでしのいで家賃を払っている。余裕はない」という声を聞いたら、単語帳で無理に覚える必要も無くなるじゃないかなと思います。

 

もう一つレベル2の3年前の記事を。

アメリカのコロラド州デンバーストリートチルドレンとして育ち成人した若者たちが、コーヒーショップで働きながら訓練を受け社会復帰を目指す様子と、それを支援する団体の記事です。音声は5分、映像は2分。

人物のインタビューが入ると、記事の内容を知りたいと思うので集中力が増すように感じます。 

いかがだったでしょうか。

特にリスニングはリーディングよりも短期間で一気に伸ばしやすいです。
自分が関心の持てるものを普段か英語で聞いていると、試験英語のリスニング問題に戻ったとき以前より簡単に感じると思います。

 

備考 VOAポッドキャストの利用について
  • 私はポッドキャストでダウンロードした番組を携帯音楽プレーヤーで何度か聞いて、分からないときパソコンで英語の原稿を確認する、という流れで利用していました。
  • 「As it is」をダウンロード設定していると、細かいファイルが沢山になるので、30分のまとめ番組をダウンロードしていました。今は「Learning English Broadcast」という名前のものと思います。
  • まとめ番組は前半に「As it is」の他「Health & Lifestyle」など数本が流れて、その後たいてい「U.S. History」が始まります。
  • 30分間集中力が持たないので、前半を聞いて興味のある記事を見つけるという感じです。寝る前に聞くと後半部分でたいてい寝られます(笑)

 

番組一覧はこちら

VOA Learning English Programs - Radio