音読する中学英語

中学英語とオンライン勉強会について記録するブログです。

間違い、わからない問いと向き合うことから始めよう

今月から宿題で自習用の問題集に取り組んでもらっています。一人で解いて答え合わせまで。

問題集はアキの学力に応じた難易度、分量のものを吟味して選びました。詳しくはこちらの記事にて。
 
英語編 苦手でも一人で取り組めそうな基礎問題集選び
 数学編 苦手でも一人で取り組めそうな基礎問題集選び

 

2回目に提出された数学の宿題をみていてアレっと思いました。

ページの途中までは、問題を考えながら解いた跡があるのですが、ページの終盤は答えだけがぽんと書かれていて全部正解の丸がついている。

やや複雑な問題も途中式がない。暗算でやった? 別の紙で計算した? 

いやーないな。答えを写して丸をつけたんだろうな。そう思うと、英語の宿題もやけに丸が多く不自然な気がしてきます。

信用してないわけじゃないんだけど、疑わしい(笑)

 

これはどうしたらいいか・・・あれこれ考えたのですが、

  • 新しい単元への時間を抑えてでも、今回の宿題の確認をじっくり一緒にする
  • 頭ごなしに批判はしないけど、答えを写しても楽にはならないと実感させる

という方針で対処することにしました。

 

正解した問題をもう一度解けるか確認したところ、英語の問題はどれも正解できました。一方、数学の問題はやはり理解できておらず、一緒にやり直すことに。

単元の要点を一緒に振り返ったあとに、

「この辺の問題、全部丸がついているけど解き方が雑だから、もう一度一緒にやり直そうか」と言うと、

「うん!そうしましょ。」とうれしそうな返答が。本当はちゃんと解いて理解したかったんだね。

 

私の宿題の出し方に問題がありました。

週末を挟むタイミングだったので、いつもより多めに問題を出したのですが、見通しが楽観的すぎた。

分量が多くて面倒なものと思わせてしまったのでしょう。その分量をこなす必要性も十分に説明できていなかった。

 

本人にはいろんな理由があるんだろうと思います。

部活の練習でしんどい。

とりあえず目の前の面倒を回避したい。

自力で解いて学力を向上させるという気概がない。

でも一番大きいのは、慣れかもしれません。今まで学校に提出する英数の宿題は、ずっとこうやってしのいで来たのでしょう。何年も。

自力では解けないから、そうせざるを得なかった事情は理解できます。

でも答えを写すのに慣れると、たとえ自力で解ける問題であっても、真面目に時間をかけて1問1問検討するのがばかばかしくなってしまうでしょう。

 

問題の答え合わせのやり方を観察すると、

  • 正解したら問題文にも掛かるような大きな丸をつける
  • 間違った問題は解答を見て、自分の回答を修正して丸をつける
  • わからない問題は好きな色ペンで解答を回答欄に書き込む

というやり方をしていたので、一旦すべて止めてもらうことに。今まで問題集はやりっぱなし、復習のために解き直すことがなかったのかもしれません。

 

そこで、答え合わせは次のやり方に変えるよう教えています。

  • 問題番号のそば(チェックボックスなど)に丸・バツを書く
  • バツの問題はもう一度解き、再び丸・バツをつける その繰り返し
  • 苦手な問題は次に間違わないために、自分への助言をひとことメモで残す
  • わからない問題はバツをつけて、解答解説を読み理解する
  • 解説を読んでも分からない問題は飛ばして時間をかけすぎない(私が教える)

 

復習する必要性は理屈として理解しているはずです。ですが、それは実行されてこなかった。

やはり、繰り返すことで自分も出来るんだという経験を何度もして、復習の効果、必要性を実感することだと思います。

間違ったところ、わからない問題と向き合うのは、自分の弱点を直視することで気が進まない作業ですが、そこが出発点ですよね。

これまでの慣れが改善されるには相当時間がかかるのか、すぐなのか。うまく持って行ってあげられるといいのですが。

 

その後、宿題の出し方にかなり慎重になったので、同じような事態は今のところありません。部活の忙しさ、学校の宿題や小テストの予定も聞きながら、体調や意欲が落ちてないかもみて決めます。

「この問題集の○○ページまで宿題出しますねー。苦手なところだから慎重に。こっちの教材はこのページまで宿題出しとくよ。大丈夫かな?」

「(笑)」

「ん?」

「なんか病院みたい(笑)出しときますよ~って。」

「?・・・あ~お医者さんが薬出すときみたいな?」

「そう(笑)」

「じゃあ、こちらの問題集は食前にやるようにお願いしますね。食後にやると眠気が襲ってきますので」

「はーい」

 

これ以上、自分で無意識に自尊心を傷つけることのないように。私もたくさんの宿題をもらっている気がします。