音読する中学英語

中学英語とオンライン勉強会について記録するブログです。

成果と課題をイメージしやすく伝える

夏休みが明けて今月の最初の勉強会で、アキとすこし長めの雑談をしました。

2学期が始まっても夏の特訓と同じぐらいのペースを保って勉強しないと、たくさんの課題を抱えたまま中3を迎えてしまう危機感を持っています。私だけが・・・。

この認識を本人と共有しないとまずい。

そこで、

  • 夏休みに勉強をがんばってどう変わったか(成長、成果)
  • 2学期以降にのんびりしていると今後どうなるのか(課題、見通し)

について話し合いました。

こういうとき、いつもの雑談の雰囲気ではありますが、私の中では勉強を教えるときよりもずっと集中力を高めます。

退屈な話をいつも軽やかにスルーするアキですから、お説教として聞き流されないように例え話を織り交ぜながら、イメージしやすく伝えるのに集中力を使います。

 

この3ヶ月での成長

これまで自習の習慣がなかったアキが、中2の夏休みという遊びたい時期に、毎日のように中1の復習に取り組んだこと自体がすごいと思います。

ただ、その成長を本人が実感することはなかなか難しい。夏休み明けの学校のテストも、主に中2の学習範囲から出されるので、英語と数学は得点できません。

なので、よく頑張ったと褒めてみても、自己評価とのずれが生じているのか、あまり心に響かないのです。

 

そこで、英単語カードの暗記という目で見て成果を確認できるものを取り上げて、運動が得意なアキに、走りに例えて話しました。

「英単語300個覚えてようやくスタート地点に立ったねー。これまではグラウンドを裸足で走ってたみたいなもんだったんだよ」

「!?」

「300個覚えて、裸足からようやくビーチサンダル履いたとこかな」

ビーサン・・・」

「だから英語が分からなかったのも当然。でもビーサンじゃあ、まだ走ってもみんなに追いつけないし、全力で走ったらずっこけるしね。600個まで覚えたらスニーカーで走れるよ」

「じゃあ800覚えたら?」

「運動靴かなー」

「え~じゃあ全部覚えたら陸上(競技用)の靴??(笑)」

「そうそう(笑)すごく走れるよ。中2の教科書も読めるようになる」

 

もう一つ、掛け算の九九についても話しました。アキは九九が時々あやふやで間違っていたのですが、夏休みに取り組んだ、たった10枚程度の百ます計算プリントで正確に速く計算できるようになりました。

小学2年生の算数の課題を中学2年生まで引っぱってしまった。でもそれは「難しくて出来ないんじゃなくて、練習不足だっただけだよね」

ちゃんと練習したら、案外すんなり出来るようになる。「出来ないことを、とても難しいことのように思い込まないようにしよう」。敬遠せずにぶつかろうと。

 

夏休みに取り組んだ内容はこちらです。

  

今後の課題、見通し

走る例え話をしたので、そのまま走るイメージで課題についても話します。

「アキはいま、下りのエスカレーターを駆け登っている」

「・・・?」

「英語と数学は積み上げていく教科だって前に話したよね。いま学校の授業で中2の英語と数学の授業はわかる?」

「まったく分かんない。ちんぷんかんぷん」

「だよね。それは中1の内容をいま勉強し直してるところだから仕方ないんだけど。みんなは授業を受けて中2の勉強が日々できてる。でもアキは中2の勉強ができてない。その差を埋めて追い付かなきゃいけない。下りのエスカレーターだからね、普通のスピードで歩いても登っているようでいて進んでいない。ぼんやりしてると下ってしまう。」

「あ゛ー・・・」

「学校の授業に追いつけないまま中3になっちゃうと、定期試験で点が取れない、通知簿も内申点も評価が上がらない。行きたい高校があっても、受験すら出来ないことになるかもしれない」

「だめじゃん、それ。」

「そう。だから中2が終わるまでに学校の授業に追いつけるかが肝心になる。アキは結構厳しい状況にいるんだよ。」

「う、うん。うすうす感じてたけど。」

「あんまり厳しいこと言うと、もっと勉強が嫌いになりそうで今までは遠慮してたんだけどね。そろそろ現状を伝えようかと思って」

「遠慮せずに言わないと、わたしわがままになるから駄目だよ」

「!!(笑)」

「じゃあ、これからもお願いします」

「よし、がんばろう」

 

いつも笑いながらの勉強会ですが、学校ではさっぱりわからない英語と数学の授業に出席し続け、定期的にテストの点数でその結果を突きつけらる。そんなきつい状況から早く抜けられるように。私に何ができるか考えていきます。